1.ブランド認知度アンケートをする目的、理由
まずマーケティング調査におけるブランド認知度とは、消費者が自社のブランドに対してどれだけ馴染みを持っているか、またどれだけ好感度を持っているかをあらわす指標です。ブランド認知度調査では主に消費者へアンケートを実施して調査が行われます。
2. 活用場面
ブランド認知度アンケートは主に「自社のブランドがマーケットの中でどのくらい知れ渡っているのか、また浸透しているのかを知りたい」、「現状課題を突き止めて商品開発に役立てたい」、また「広告を打った後に認知度が上がったのか確かめたい」などといった動機のもとで行われます。このようにブランド認知度を把握したい場合、また市場において、競合他社と比較し自社ブランドがどこに位置しているかを理解したい場合などに実施されます。
このアンケート調査をする場合は、消費者に対し主に純粋想起、助成想起、次にその他の質問をします。純粋想起では一切のブランドに関するヒントを与えずに記憶にあるブランドを3つ程度回答してもらいます。次の助成想起では数種類のブランド名を提示した上で、その中から知っているブランドを全て回答してもらいます。助成想起は「ブランド再認」と呼ばれることもあり、選択肢を与えることによって奥深くにある回答を思い出してもらうことを目的としています。そして最後のその他の質問においては、ブランドを知ったきっかけや、どのくらいそのブランドのことが好きかなどの認知度におけるランダムな質問を設けます。
3. アンケートを実施する方法
それではアンケートの実施方法について解説します。
まずは会場調査を用いてブランド認知度アンケート行う場合についてです。これは対象のブランド商品などを直接肌で感じてもらえるよう、商品を置くなどして会場をあらかじめセットアップし、それらに対する意見を消費者側から現場で聞き取る方法です。
この方法では実際に商品などを体験している状態から意見を聞けるため、より現実味のあるイメージや感想を得ることができます。また、メリットとして曖昧な意見に対し言及して本音の部分を聞き出すことができるため、より正確な情報収集方法である一方で、会場の中でしか意見を聞くことができないことから、家でリラックスしている状態での意見とは少しニュアンスの違った印象をもたれてしまう可能性があるというデメリットも存在します。また、その会場を準備した日にしか調査が行えないため、数日などある一定期間試してもらいたい製品などの調査には活用できません。
もう一つが、調査会社に依頼しWebアンケート調査を行ってもらう方法です。定量調査として行うことが多く、ブランドへの認識度について統計的に分析できる点がWeb調査の強みです。またWeb調査のメリットは、まずオンライン上でアンケートを行うことができることから、会場調査のように手動かつ一定の時間をかけて調査をするよりも、大量かつスピーディに回答回収ができることです。さらにこれを調査会社に依頼することによって、プロによって絞り出された消費者層に対し効率的な調査を行うことが可能になるため、より精密な認知度の調査結果を得たい場合にはとてもおすすめです。精査された調査結果は今後のマーケティング戦略設計にも役立つため、ブランドを本気で改良・改善したいと考えている方にとって価値のある投資でもあります。
4. 事例・料金
会場調査の場合、規模にもよりますが納期が5日間、料金を1万円あたりから提供している調査会社もあります。またWebアンケート調査の場合、調査会社に依頼する場合は安価なケースで1件約7万円程度で、サービス内容を追加するごとに追加料金が発生し数十万円程度になる場合もあります。
5. まとめ
ブランド認識度のアンケート調査について大まかな概要を説明しましたが、いかがでしたでしょうか。自社のブランド認識度向上に向け、この記事を利用してベストな解決策を見つけてください。
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